HSPとは?「繊細さん」HSPの皆のあるあると生きづらさについて解説。傷つきやすく一人になりたい症状が出るもともとの気質!

 

SORA
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HSPってよく聞くけど、実際どんなものなのか?HSPである僕の体験と、実際のあるあるを書きたいと思います♪

そもそもHSPとは?

HSPはハイリー・センシティブ・パーソン(Highly sensitive person)の略で、高度な感覚処理感受性を、気質として持つ人のこと、とされています。

高度な感覚処理感受性と聞くと、すごく難しいですが、簡単に書くと、普通の人よりも脳の偏桃体や神経のミラーニューロンの働きが活発で、周囲の環境刺激にすごく敏感な気質のことを言います。

気質、なのでこれはもともと生まれ持ったものであり、HSPの方は基本的にはその気質を変えることはできないようです。

そして、日本では約5人に1人がこのHSP気質を持っているとされています

「生きづらい」

「なぜか人と接すると異常に疲れる」

「人間関係が苦手」

「混雑が苦手」

「威圧的な人が苦手」

「すごく心配性」

「ささいなことにすぐ気が付く」

「光や音、皮膚刺激にすごく敏感」

「芸術にすごく感動して泣いてしまうことが多い」

といった、ことに当てはまる方はもしかしたらHSPかもしれません。

 

そして、多くのHSPの方に共通しているのは、やはり

平気そうに見えても「何かしらの生きづらさ」を抱えているということ。

HSPはとにかく周囲の刺激に敏感すぎるがゆえに、すごく疲れやすく、周囲についていくのもやっと・・・ついていってもその後寝込む・・・ということがよくあるようです。

ただ、HSPはそういう気質ではあるけれど、決して病気ではありません。

世界を見ると、肌の色や髪や瞳の色が違うように、HSPもまた「そういう存在」で、必要な存在なのです。

これは男女である、ということと同様の「違い」と言えます。

HSPあるある

僕は小さい頃からHSPとして生きてきて、実際にHSPという言葉を聞いたのは病院でカウンセリングを受けた20代半ば過ぎのことでした。

それまで、ある意味自分のことを「普通」だと思っていたけれど、どこかで「どうして世の中の人はこんなに元気なんだろう?」「なんでこんなにキツイことを平気にやれるんだろう」などと不思議に思っていました。

それが、HSPという言葉を臨床心理士から聞いたときに、まさに「あ!これだ!」と当てはまったのです。

HSPのあるあるとして、僕の実際の気質を以下にいくつか挙げてみたいと思います。

ただし、HSPは気質の一つではありますが、環境やその人個人によってもちろん多少の程度などの違いはあります。

また、うつ病、そのほかパニック障害など、HSPの「気質」とは異なるけれど、感じる症状は重なりやすいものもあります。そのため、あくまで以下は僕のあるあるとしてご覧ください。

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・仕事だと、まず細かいところが気になって時間がかかる。

・威圧的な人や怒る人が超苦手。

・他人が怒られているのを見ると、自分も怒られているように感じる。

・他人の感情に左右されてしまう。

・音に敏感。うるさい場所はもちろん、ちょっとした時計の短針の音や、水の落ちる音が気になる。

・光に敏感。まぶしすぎるのが苦手。

・香りに敏感。春、夏、秋、冬の匂いを敏感に感じ取る。

・人混みに行くと、とにかくぐったりする。そもそも人混みが大の苦手。

・他人と一緒にいるより、自分ひとりでいる方が心地いい。

・一人遊びをしても全然平気。

・旅もむしろ一人で行きたい。

・一度にたくさんのことを頼まれるとパニックになる。

・何かある日の前は落ち着かない。

・他人の気持ちが手に取るように分かる。

・神経質である。

・いろんな可能性を考えてしまうため、行動が遅い。

・いろいろな考えが浮かぶため、アイディアや構成が得意。

・周囲と騒ぐより、一人で静かにしていたい。

・パーティピープルに憧れるけど、いざその場に入っていくことはできない。

・他人にとにかく気を遣う。八方美人になりがち。

・ささいなことに恐怖を感じがち。

・服の素材や襟元のちくちくが気になる。特に首回りがきついと嫌。

・周囲に監視される環境が非常に苦手。監視されると萎縮して力が出せない。

・すごくリアルな夢を見る。本当にそこに生きているかのように感じる。

・細かい作業が得意。

・映画館ではトイレが気になるから通路側がいい。

・他人に責められているように感じる。

・占いが好き。

・小さな動物が好き。

・怒られるのが怖いからすぐ謝る。

・ちょっとしたことが心配になってしまう。

・健康なのに、病気が心配。

・締め切りや期限を守る。

・競争が嫌い。

・戦うのが嫌い。

・団体競技が苦手。

・派閥も嫌い。

・疲れやすい。

・恋愛になると重くなりがち。

・相手の行動次第で、「自分が何か悪いことしたかな?」とすごく気になってしまう。

・白黒つけないと落ち着かない。

・「しなければならない」と思ってしまう。

・他人に罪悪感を抱きがち。

 

などなど、挙げればきりがないですが、

共通するのは、

繊細で環境や周囲の人にすごく気疲れする、ということと、どちらかと言うとごちゃごちゃしたところよりも「落ち着く状態が好き」ということでしょうか。

 

特に僕の場合は、人と話したことがいつまでも頭から離れない。

休日もずっと職場のことを考え続ける。

とにかく疲れやすい。

人と話していて、その人が話したいことや聞いてほしいことが分かる、などの傾向が顕著です。

 

でも、そんなHSPにもいいところがたくさんあります!

HSPのメリット。いいところがたくさん♪

周囲にすごく敏感で、すごく疲れやすいHSP。

でも、それで救われているところも結構あります。

第一に、すごく敏感で臆病なので、そもそも危険そうなところにはなるべく近づかないし、やらないこと。

いろいろ考えすぎてしまうせいでもありますが、世の中の危険とされていることや危険と思われる飲食物には絶対に手を出しません。

たとえば、夜のクラブだったり、歌舞伎町だったり。

あるいはカフェインが多い刺激物だったり、非常に辛い食べ物だったりがすごく苦手です。

そのおかげで余計な犯罪に巻き込まれることもなく、食べ物で健康を損なうこともなく、なんとか生きていけています。

次に、とにかくアイディアがあふれてくること。

一つのことに対して10くらいのアイディアが出るうえに、寝ていても夢でアイディアを思いつくことがよくあります。

そのため、人よりも理解に時間はかかりますが、理解した後は誰よりも詳しく、さらに考察も得意です。

そして、芸術やささいなことにもすごく感動できること。

音楽や絵画はもちろん、物語や小さな動物に対しても、とにかくいろいろなことにすごく感動します。

時には感極まって泣いてしまうことも・・・。

そして、これも本当に時々なのですが、すべてから解放されて圧倒的な自由と感動を得る体験をすることがあります。

理由はよく分かりませんが、その時はすべての物事がうまくいく気がするのです。

HSPはそもそもなんでそうなったの?人によって個人差がある!

上にも書きましたが、HSPは日本国民の約5人に1人ほど、20%ほどの方が当てはまるとされています。

HSPは超敏感な人、ということですが、今の世の中はもちろん、過去の戦争が多かった時代でもとても生きづらかっただろうな、と感じます。

でも、実はHSPという存在は、人類はもとより動物にとっても必要不可欠な存在だったのです!

たとえば、アフリカのサバンナを想像してみてください。

サバンナに住む草食動物は日夜ライオンのような肉食獣に狙われていますよね。

でも、もしもシマウマくんが皆の~んびりしている気質だったなら、あっという間にライオンの餌になって全滅してしまいます!

その中に、すごく敏感でいつもきょろきょろしてちょっとした物陰の動きや音に敏感なシマウマがいたらどうでしょう?

そのシマウマがライオンの影を少しでも感じて逃げ出せば、他ののんびりした仲間達も一斉に気付いて逃げ出せますよね。

これは、森から平原に出てきた人間にも当てはまります。

常に危険にさらされていた大昔では、こういう「敏感さ」というのは自分のみならず、種を守るためにも必要不可欠でとっても大切な存在だったんです!

HSPという気質は、まさにこういう「危険を察知する力」に優れ、だからこそ人類を守るためにも必要不可欠な存在とも言えるんです。

 

ただ、HSPは皆同じ程度に敏感か?というとそうでもなく、やっぱり人それぞれの遺伝や環境によって左右されるそうです。

同じHSPでも、人混みや人前に出ることが全然平気な方もいるし、一方で人と話すことさえ難しいくらい敏感な方もいます。

「繊細さ」という点では共通していますが、その「繊細さ」というのがどのように発揮されるのか、あるいはどのように気になるのか、というのはやっぱり違うんですね。

僕もセミナーや病院などで様々なHSPの方と出会いましたが、すごく外交的に話されてるのに実はすごく疲れているとか、そもそもセミナーに行くどころではない方とか、いろいろな方がいました。

だから、「HSP」というのは、あくまで男性・女性のような大まかな枠組みであり、その中でもいろいろと個人差がある、ということを知っておくのが大切だと思います。

(HSPの原因とされるミラーニューロンの活発さや偏桃体の大きさなどもやっぱり個人差があります)

自分はHSPだと気付いて楽になる方もいるでしょうし、逆にHSPではなく単純に神経質なだけだけど、自分はHSPだ!HSPに無理やり当てはめなきゃ、と間違えてしまって苦しくなってしまう方もいるかもしれません。

こういうことが起きないように、まずはHSP診断をしっかりと病院で医師のもとで受けてみることをおすすめします。

反対に、HSPあるあるに当てはまらなかったりして落ち込んだり、HSPはこうあるべきだ!と思い込みすぎて、そうでない人を責めたりすることがないようにも気を付けなければいけませんね。

HSPには個人差があり、HSPからうつ病やパニック障害に至る方もいたりする、ということ。

そして、確実に言えるのは自分勝手にHSPだと自分や個人を判断することなく、またHSPだからといって引け目を感じる必要もなく、「こうであってもいい」という感覚で生きていくことが大切なんだと思います♪

SORA
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今日はHSPとは?というお話でした。次回はHSPとその他の病気の違いって?というテーマで書いてみたいと思います♪

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